題詠100首BLOG関連短歌

有志が集まり、この題詠100首blogの本がでることになりました。
私も参加することにしました。「短歌、BLOGを走る。〜題詠blog2006〜」発刊されました。


御題100

※御題の右側は、題詠100首BLOGに投稿したものです。
その下は、今まで私が詠んだ短歌です。本に載せたり、短歌の好きな人の集まりで詠ませて頂いた物です。
また、いろいろと詠んだ時の気持ちなども書き添えています。


001:風 長き冬 今を待つ人そこに立つ 心も飛ばせ 一陣の風
今まで自分の詠んだ短歌の中でも、「風」を題材にした物は、多く、とても好きな御題です。

みてるかな この高い空 赤とんぼ同じ風吹く 秋のこの日に
ママならば なんでも知ってるそうでしょう 風って何色 風って何色
風をうけ 水上バスから観る都会 静かな贅沢あなたのとなりで

早朝の君の笑顔に誘われて 心晴れ晴れ爽やかな風
颱風もいとしかりけり雨の朝 君と逢う夜の箕と思へば



002:指 鍵盤の上の指先みつめつつ 幼き子らの成長を知る
恋心 俄かに深くなりぬれば 言葉忘れて 動く指先
絡ませる 指と指とがそこにあり 三十一文字は はがゆかりける
久しぶり たった二ヶ月逢わないだけで 触れる指先 はじめてのよう
手袋を二枚重ねたその先の 貴方の指のぬくもりを知る
それは罪 貴方の唇貴方の指先 私の中の寝た子起こして



003:手紙 いつ会える?離れ離れの子の文字の 手紙カバンに隠す我れ居り



004:キッチン キッチンのペーパーにある花がらを選ぶ私の生きるこだわり
キッチンペーパーって、使ってすぐに捨ててしまうのに、何故か、色柄にこだわったりしてしまって・・・。
そういえば、「そんなところに」ってもの沢山あります。



005:並 並列で長く細く人生も 良いとは思えど私には直列つなぎの輝きに似る
↑短歌になってませんでした。お恥ずかしい。31文字以上ありますね。



006:自転車 学生の代名詞かも田舎道 春夏秋冬走る自転車
新入学の季節になると、ウキウキした学生が沢山自転車で通い出しますね。
寒い日も暑い日も変らずに自転車を漕ぐ学生たちをみると、思わず「がんばれ〜」と叫んでしまいそうです。



007:揺 中学の制服を着て立つ娘 逸る気持ちと揺れる三つ編み
こんな風かなぁ〜と想像しています。もうすぐしたの娘の小学校の卒業式。卒業式には、中学の制服を着て参加するのです。



008:親 我が子とは離ればなれの暮らしでも親代の日々すでに三年
親代=親代わりになって子どもを養い育てること。また、その人。



009:椅子 教室の椅子を抱えて子どもたち 特別の日よ今日で卒業



010:桜 雑踏に急ぐ都会に来る便り今宵ばかりは春桜びと
美山小助さんのブログ「小助の和歌」
の中で、題詠100首BLOGに投稿した「桜」の歌をとりあげていただきました。
桜びと=花見をして歩く人。
遠き地の 翁の桜の色に酔ひ 時の流れの尊きを知る
第二回「桑畑種蒔き桜賞」一席入賞
物語 桜の花の咲くように 時期がくるまで心であたため
それぞれの 物語がはじまって 分かれ道には 想い出桜
狂乱の時も過ぎ去り桜花 静かに見守る人々の影
春雷におびえながらも裏腹に 桜散るなら散ってしまえ
約束と思わせぶりは紙一重 ひとり眺める満開の花
冬が来て もうすぐ春よとつぶやいて 心の蕾も膨らみはじめる
桜には その時期を知る術がある さあ咲きなさい 我にも伝えて



011:からっぽ 嬉しさも悲しみも知る年月の記憶の残るからっぽの瓶
古語辞典にのっていない語を短歌にするのはなかなか難しいですね。
きれいなガラス瓶はどうしても捨てられずに取ってあります。溶かして他の物をつくろうかな。



012:噛 母として生きる道をも選ばずに命かけども我臍を噛む
臍を噛む=ほぞ(へそ)、非常に後悔すること
小助の和歌
のブログの中で、この歌を選んでいただきました。
ありがとうございます。



013:クリーム 幼き日鮮明に残る青い色 なにがなんでもクリームソーダ



014:刻 激しくも熱き思いをつらぬいて 我が身とともに刻み粉となれ



015:秘密 まだ知らぬ子らの会話の端々の秘密と内緒の微妙な違い



016:せせらぎ 雪解けの水が集まり創り出す せせらぎの色こころ清らに



017:医 白い部屋 薬品の瓶 そのままに 医は仁術と書き記す壁



018:スカート 恋をして背伸びしながら選びしは 赤いルージュとタイトスカート



019:雨 アスファルト雨で冷やされ心地よく 裸足で歩く都会夏の夜



020:信号 旅立ちに友が集いて見送られ あ・り・が・と・う 振る手旗信号



021:美 美し の意味の一つにある言葉 誠実である 古語辞典より



022:レントゲン どんなにも科学の技術進んでも レントゲンにも写らぬこころ



023:結 結ふ(ゆふ)と詠み結ぶ(むすぶ)との意味調べおり 美しきもの言の葉ありて



024:牛乳 瓶入りの牛乳運び思い出す幼き頃の給食係



025:とんぼ とんぼ玉日本の伝統引き継いでガラスの中の一つの宇宙



026:垂 風をうけ店先にある垂れ布に 歴史の重み見る旅人よ



027:嘘 嘘という言の葉ありて世の中は 許す心の生まれしなりや


028:おたく まだ知らぬ「おたく」と言う意味その実態 固執すること追求すること



029:草 雑草と云われても良い私にはレンゲソウだと言われし喜び



030:政治 大臣も国会議員も同じ人政治そのもの考える時



031:寂 寂しさに一人佇む校庭の広さ噛みしむ明日の旅立ち



032:上海 異国とは我が身近くにあるのかも 上海という響きに思う
しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳の中で、
この歌を取り上げていただきました。
ありがとうございます。



033:鍵 秘密めく「鍵」という名の迷い道 なければすぐに通れたものを



034:シャンプー 選択の 余地はさまざまシャンプーの 第一条件わたしは香り



035:株 またひとつ時代が変わる境目の 上場廃止「ライブドア株」



036:組 組という集団行動懐かしく クラスとは別 そんな気がする



037:花びら 何故かしら 花びらのもつ哀しさよ 実のなる前の儀式なのにね
小軌みつきさんのブログ-つれづれ日和-
の中で、題詠100首BLOGに投稿した「花びら」の歌をとりあげていただきました。



038:灯 一人夜 心の中に灯す火の熱さ見せたし 君そばにいて



039:乙女 ピアノ曲 やっと届いた指先の 乙女の祈り 君が弾く音



040:道 なぜそんな辛い道だけ選ぶのか 我にもわからぬ けれど迷わぬ



041:こだま こだまって皆に聞こえるものなのか 四十路になれど聞いたことなし



042:豆 君の手の豆に触れつつ思い出す あの日流した汗と涙と



043:曲線 風の吹く流れを皆に見せるよう柳の枝の優雅曲線



044:飛 青く澄む 同じこの世の空の元 ああ飛ぶための羽根があったら



045:コピー 本物とコピーの違いの見分け方 黒の質感 黒の奥行き



046:凍 笑顔とは裏腹にある嫉妬心 凍てつくという言葉つぶやく



047:辞書 辞書という宝箱より見つけ出す 言の葉の意味 知ることの意味



048:アイドル 若き日に憧れていたアイドルの 年の取りかた真似してみたり



049:戦争 戦争という言の葉をつくりたる 人間というものの愚かさ



050:萌 流行の「萌」の意味さえ知らぬ我 時代遅れか 次元相違か




051:しずく 白球の最後のサイン思いはせ 友と掴んだ汗のしずくよ



052:舞 舞い踊る この瞬間に見えたもの 君の青春我の心に



053:ブログ 美しい言の葉並らぶブログあり その人の今きっと幸せ



054:虫 夏過ぎて夜風とともに聞こえくる 虫たちの声秋の景色に



055:頬 頬寄せて親子で話す恋バナは 何時の日にか過ぐ我に重なり



056:とおせんぼ とおせんぼ 幼き日々の思い出は 悪気はないのに 泣きだした吾


057:鏡 本当の自分の心みるために 真逆の姿 鏡うつして



058:抵抗 ささやかな ふとそんなこと思うのは 抵抗ばかり 吾の人生



059:くちびる 柔らかな そう柔らかな くちびると 思い出したりファーストキスを



060:韓 韓伯愈 前漢時代の孝子なり 老いたる母を悲しみ泣いた



061:注射 注射針 痛いですよと云われつつ 異物が入る 生身の我が身



062:竹 竹の花 60年に一度咲く その意味は何 命限りに



063:オペラ 横文字のオペラ見たさに気取り居る 普段着の吾 場違いの時



064:百合 山百合の凛とした身の美しさ 黒アゲハとの色を競いて



065:鳴 秋の夜の虫鳴く音色寂しげに 命儚しひとときの恋



066:ふたり ふたりなら 何でもできるそう思う そのタイミングこそ結婚の時



067:事務 長年の仕事を見つめ振り返る ただ何もない事務机にて



068:報 付録にと味噌屋のくれたマグネット 因果応報 なんでこの文字



069:カフェ カフェテリア 木立の中の木漏れ日に ふと目をあげる 時を感じて



070:章 二人居て今目の前の愛人に遠き目を見る吾の終章



071:老人 老人と呼ばれる日へもあとわずか 今を生きようこの思い抱き



072:箱 赤色のリボンのついた小箱には あの日の君の笑顔いれたい



073:トランプ ふたりだけ なのにトランプ出してきて ババ抜きしてる退屈な午後



074:水晶 校庭の砂の中からみつけだす 透明な石 水晶として



075:打 心打つ その歌声は三年のクラスメイトと最後の合唱




076:あくび 午後からの授業はいつも眠くなり 膝をつねってあくび押さえて



077:針 ちくちくと一針一針縫いすすむ 幼き子らの通い袋を



078:予想 予想より良いことだって多いでしょ 私の未来 貴方の未来



079:芽 花よりも実よりもまずは美しき 種より出ずる若芽の命



080:響 ワーグナー 交響曲の文字浮かび クラッシックの楽譜とりだす



081:硝子 炎にて 溶ける硝子の神秘さに 我の心に欠片刺さりぬ



082:整 居住まいを正して背筋を伸ばす彼 心整え吾を娶れよ



083:拝 拝啓で始まる手紙書きながらメールと言わぬことを誇らん



084:世紀 半世紀生きて自分を振り返る そんな日が来る あと数年で



085:富 現代を生きる人々思いしは 富と豊かの違い何処に



086:メイド メイドさん 大正ロマン喫茶店 カフェでコーヒーそんな雰囲気



087:朗読 ラジオから流れる声の朗読に ある日の午後の色を見出す



088:銀 時が経ち黒ずむことも美しさ 人の世に似たそんな銀色



089:無理 無理だから 無理だからこそやり遂げる 私は思うそれが努力と



090:匂 秋風とともに香りし金木犀 匂い麗し大きく息する



091:砂糖 隠し味 甘みを出すはず砂糖より塩ひとつまみ味覚は不思議



092:滑 滑らかな肌に産まれた我が子から血の繋がりの深さ感じて



093:落 赤黄色自然の景色の美しさ 落葉の時期心癒して



094:流行 流行と老舗ブランド比べると代々続くプライドの品



095:誤 誤りは二度とくりかえさぬことと言われて思う恋のはじまり



096:器 てのひらで受け止めてみた水掬う小さき器我が子愛おし



097:告白 今だから言うけど君が好きだった 卒業式の彼の告白



098:テレビ 機能やら画像ばかりを良くせずに中身を替えよテレビ番組



099:刺 美しきバラの刺にて滴りし血のごとき朱 ユーロビアーナ



100:題 題詠みに参加すること躊躇わず吾の心に戻る詠み人



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